35GT-R 終わりが向こうからやってきた【最終回】



先月35GT-Rのメンテナンスの予約があったので午前中より稼働していました。

あいにくその日は雨が激しく降る中、渋滞も酷くノロノロ運転の繰り返し。


ここのところなんだかエアコンの調子が悪く車内が非常に熱くなることもありましたのでそれも併せて見てもらう予定でしたが渋滞が酷く約束の時間が差し迫って焦る気持ちを抑えながらの運転。


信号待ちをしているとまた例のごとくエアコンが効かず熱くなってきたと感じたその時。

なんとボンネットの左すみの方から発煙。


すぐさま幹線道路を離れ駐車できる場所を探し停車。

メンテを予約していたお店に電話してこの状況を伝えると保険のロードサービスを使ってレッカー移動してきて欲しいとのことでした。


この段階ではエンジンもかかり動いていましたが「カラカラ」をいう異音がするのを感じておりました。


お店に到着し見てもらうとまずラジエターが液漏れを起こしていることが確認できましたがその他にも不具合があるかもしれないので預かりで点検をしていただけるということになりました。


後日連絡をいただくと最悪の事態に。


ラジエターが経年劣化により故障、冷却ができずエンジンがオーバーヒート。その熱でエンジンが熱歪を起こしていたとのことでした。

エアコンの故障かと思っていましたがエンジンが冷却ができずその熱が車内にも入り込んでいたのかもしれません。


このエンジンは修理不可能で乗り続けるにはエンジンの載せ替えが必要との診断。

エンジンの載せ替えには200万円以上の見積ということでした。


その見積額を聞いた時に瞬時に迷うことなく35GT-Rから降りようと思いました。

もう充分楽しませてもらった。満足でした。


35GT-Rが最後に「そろそろ降りたら」と渋滞のさなか停めやすい場所の近くでドライバーが大事に至らない状況で提案してくれたんだと思います。



この記事を書いている段階で35GT-Rはすでに売却済み。

エンジンが使い物にならないこの状態でも納得いく下取り額。最後の最後までいい車でした。




最後にこのブログのテーマ「素人がGT-Rに乗るとどうなる?」の答えは


「素人でもレーシングカーに乗るという夢が叶う」


そう締めくくりたいと思います。




長い間当ブログご愛読いただき誠にありがとうございました。